タイ焼き,金太郎飴,そして Lisp

「初めての人のための Lisp」は面白い本でした.しかし,真面目に読むには面白すぎるかもしれません.

Lisp には詳しくありませんが,元になっているのが 20 年以上も前の本ですから,内容が古いことは間違いないでしょう.それでも,とくに色あせていないように感じます.人によっては,むしろ新鮮にうつるかもしれません.

プログラミング言語に関する本なのですが,中身は漫才です.登場人物がボケたりツッコミを入れたり暴れたり Lisp について語ったりします.異色の作品ですね.

内容については,Lisp の具体的な使い方を説明するのではなく,Lisp の歴史や思想を述べているという感じです.本格的に Lisp 系列の言語を使い始める前に,あるいは少し使ってみてから読むと勉強になりそうです.

もちろん,Lisp を使ったことのない,使う気のない人にとっても勉強になるでしょう.かくいう私も,今のところ,Lisp を本格的に使うつもりはありません.でも,この本を読んでから,少し使ってみようかなという気になりました.